前田事件のストーリー考
さあ、検察内部から洪水のように垂れ流されるリーク報道で、前田事件のストーリーがようやく見えてきたところでしょうか。
「取調べで前田検事がこれこれこういう供述をした」風の情報も出ているようですが、(取調べに当たった検事しか知りようのない)あからさまなリーク情報を紙面に載せる辺り、「オレ達、どんなに批判されようともリーク報道するもんね」という「記者クラブメディア=機密費メディア」の悲壮な(?)決意が見て取れますね(そんな決意は国民にとっては迷惑千万ですが…)。
たとえ特捜検察の威信が失墜しても、検察のケツを舐め続けなければ生きていけない「記者クラブメディア=機密費メディア」の哀れさ…
検察と一緒にどこまでも落ちてもらいたいものです。
さて、今回のストーリーを描いたのは誰でしょうかね?
まぁ、ストーリーメーカーの検察には、優れた脚本家は大勢いらっしゃるでしょうから、前田事件のストーリー作成などお手の物ってところでしょうか?
あとは、事件関係者の供述調書(前田検事以外はなあなあで取れそうですもんね)ができれば、事件の一丁上がりですもんね。
証拠捏造を行った(とされる)前田検事は、「特捜のエース」と呼ばれていたのですが…
特捜検察が捜査機関などでは決してなく、冤罪製造機関であることが、郵便不正事件によってようやく国民の知るところとなってきました(鈴木宗男事件、西松事件、陸山会事件もほぼ同様であります)。
つまり、「特捜のエース」とは「冤罪製造機関のエース」ということに他ならないわけですから、証拠捏造と聞いても「さもありなん」、って感じですね。
ということで、前田検事の去った後、一体誰が「特捜のエース」という称号(=汚名)を授かるのか、要注目ですね。
まぁ、冗談はさておき、証拠捏造を行った(とされる)前田検事が、郵便不正事件の主任検事であったことは紛れもない事実であります。
つまり、証拠捏造も辞さないデタラメな捜査を行う検事であっても(いや、だからこそか?)、主任検事を担当するまでは出世できる(今回の事件が発覚しなかったら、いずれは特捜部長だったか?)。
これが検察という組織の体質の問題でなくて、一体何なのでしょうか?
では本日のお題である、「最高検は一体どのようなストーリーを考えているか?」、そこを考えてみたい。
検察・メディア一体となった嵐のようなリーク報道(メディア御用達のヤメ検連中もそこに動員されていますね)が、そのストーリーの輪郭を徐々に現しつつあります。
さて、ストーリーを考えるに当たっての前提条件です。
① 郵便不正事件そのものは、前田検事一人になすりつけることのできない「壮大な虚構(でっち上げ)」であることがすでに明らかとなっている。
② したがって検察としては、証拠捏造事件の検察組織への波及効果を最小にするためには、大阪地検特捜部あるいはせいぜい大阪地検内部の不祥事として納めたい(最高検までの波及はなんとしても避ける)。
③ できれば、検察の内部に自浄作用のあるところを示したい。
ストーリーの本質は①と②に関わりますが、③があることで、そのストーリーの説得力を増すことができるかもしれません。
そういえば、(刺し違え覚悟で)捏造事件を告発したとされる美人検事…
検察内部の正義を体現する人としてクローズアップされれば、検察のイメージアップ間違いないでしょう(「検察の正義もまだまだ捨てたものではない」なんつって…)。
さすがに、イメージキャラに祭り上げられたとまでは言いませんが…
口封じ逮捕(三井環事件)、証拠捏造、脅迫なんでもありの検察ですからね…
ということで、上記③にはうってつけのキャラと申せましょう。
さて、本質の①および②を満たすストーリーどうやって作り上げるかですが…
まず、「前田検事が証拠捏造をしたこと」、「大坪特捜部長がそれを知っていたこと」は動かせません(既に報道されているから)。
従ってポイントは、大坪部長→大阪地検幹部(→大阪高検→最高検察庁)という流れを、どうやって「なかったこと」にするかになります。
そのためには、「フロッピーの日付改竄」が些細なこと(上へ情報として上げるまでもないこと)でなければなりません。
つまり、「なんかいじってたら、間違って日付変わっちゃったかも~?」的な報告を大坪部長が受け取っていれば、それをわざわざ上にあげるまでもないこと、として処理してもそれほど不自然には受け取られないでしょう。
もちろん、前田検事は意図的に改竄したに違いないのですが、意図的であることを隠す「動機」さえ作り上げればよいでしょう。
例えば、「証拠捏造がバレると立件できないから(意図的であることを言わなかった)」とか(主任検事としてはそれを最も恐れるでしょうから)。
こうして、前田検事による「意図的な証拠捏造」が、大坪部長には「ちょっとしたミス」として伝えられ、それゆえ上には情報として上げられなかった、というストーリーが完成されます(うまくいけば、大坪部長も被害者づらできる)。
そして、そこに正義の告発をした美人検事が来れば完璧でしょう。
あとは、「記者クラブメディア=機密費メディア」がストーリー通りの情報を垂れ流してくれれば、上記ストーリーは完成します。
もしストーリー通りであれば…
有罪は前田検事のみ(もちろん、密室での取調べで、脅しすかしてストーリー通りの供述調書を取る)。
大坪部長、副部長あたりは起訴猶予でお茶を濁す(もちろん、その後の生活はバッチリ検察が面倒見ますから、大坪部長、副部長はストーリー通りの供述をする)。
こうして上級検察庁には波及せず、メデタシメデタシ(?)。
ところで三井環氏によれば、(郵便不正事件のような)高級官僚や(西松事件や陸山会事件のような)政治家に関わる案件は、必ず検事総長(当時は樋渡検事総長)の決済を受けるわけで、当然そのような案件で証拠捏造があれば、最高検察庁が知らないわけがないのであります。
つまり、証拠捏造を知っていた最高検察庁が捜査に当たる時点で、デキレースであることは自明なのです。
裏金問題を隠蔽し続ける「組織的犯罪集団」検察の面目躍如でありましょう。
「取調べで前田検事がこれこれこういう供述をした」風の情報も出ているようですが、(取調べに当たった検事しか知りようのない)あからさまなリーク情報を紙面に載せる辺り、「オレ達、どんなに批判されようともリーク報道するもんね」という「記者クラブメディア=機密費メディア」の悲壮な(?)決意が見て取れますね(そんな決意は国民にとっては迷惑千万ですが…)。
たとえ特捜検察の威信が失墜しても、検察のケツを舐め続けなければ生きていけない「記者クラブメディア=機密費メディア」の哀れさ…
検察と一緒にどこまでも落ちてもらいたいものです。
さて、今回のストーリーを描いたのは誰でしょうかね?
まぁ、ストーリーメーカーの検察には、優れた脚本家は大勢いらっしゃるでしょうから、前田事件のストーリー作成などお手の物ってところでしょうか?
あとは、事件関係者の供述調書(前田検事以外はなあなあで取れそうですもんね)ができれば、事件の一丁上がりですもんね。
証拠捏造を行った(とされる)前田検事は、「特捜のエース」と呼ばれていたのですが…
特捜検察が捜査機関などでは決してなく、冤罪製造機関であることが、郵便不正事件によってようやく国民の知るところとなってきました(鈴木宗男事件、西松事件、陸山会事件もほぼ同様であります)。
つまり、「特捜のエース」とは「冤罪製造機関のエース」ということに他ならないわけですから、証拠捏造と聞いても「さもありなん」、って感じですね。
ということで、前田検事の去った後、一体誰が「特捜のエース」という称号(=汚名)を授かるのか、要注目ですね。
まぁ、冗談はさておき、証拠捏造を行った(とされる)前田検事が、郵便不正事件の主任検事であったことは紛れもない事実であります。
つまり、証拠捏造も辞さないデタラメな捜査を行う検事であっても(いや、だからこそか?)、主任検事を担当するまでは出世できる(今回の事件が発覚しなかったら、いずれは特捜部長だったか?)。
これが検察という組織の体質の問題でなくて、一体何なのでしょうか?
では本日のお題である、「最高検は一体どのようなストーリーを考えているか?」、そこを考えてみたい。
検察・メディア一体となった嵐のようなリーク報道(メディア御用達のヤメ検連中もそこに動員されていますね)が、そのストーリーの輪郭を徐々に現しつつあります。
さて、ストーリーを考えるに当たっての前提条件です。
① 郵便不正事件そのものは、前田検事一人になすりつけることのできない「壮大な虚構(でっち上げ)」であることがすでに明らかとなっている。
② したがって検察としては、証拠捏造事件の検察組織への波及効果を最小にするためには、大阪地検特捜部あるいはせいぜい大阪地検内部の不祥事として納めたい(最高検までの波及はなんとしても避ける)。
③ できれば、検察の内部に自浄作用のあるところを示したい。
ストーリーの本質は①と②に関わりますが、③があることで、そのストーリーの説得力を増すことができるかもしれません。
そういえば、(刺し違え覚悟で)捏造事件を告発したとされる美人検事…
検察内部の正義を体現する人としてクローズアップされれば、検察のイメージアップ間違いないでしょう(「検察の正義もまだまだ捨てたものではない」なんつって…)。
さすがに、イメージキャラに祭り上げられたとまでは言いませんが…
口封じ逮捕(三井環事件)、証拠捏造、脅迫なんでもありの検察ですからね…
ということで、上記③にはうってつけのキャラと申せましょう。
さて、本質の①および②を満たすストーリーどうやって作り上げるかですが…
まず、「前田検事が証拠捏造をしたこと」、「大坪特捜部長がそれを知っていたこと」は動かせません(既に報道されているから)。
従ってポイントは、大坪部長→大阪地検幹部(→大阪高検→最高検察庁)という流れを、どうやって「なかったこと」にするかになります。
そのためには、「フロッピーの日付改竄」が些細なこと(上へ情報として上げるまでもないこと)でなければなりません。
つまり、「なんかいじってたら、間違って日付変わっちゃったかも~?」的な報告を大坪部長が受け取っていれば、それをわざわざ上にあげるまでもないこと、として処理してもそれほど不自然には受け取られないでしょう。
もちろん、前田検事は意図的に改竄したに違いないのですが、意図的であることを隠す「動機」さえ作り上げればよいでしょう。
例えば、「証拠捏造がバレると立件できないから(意図的であることを言わなかった)」とか(主任検事としてはそれを最も恐れるでしょうから)。
こうして、前田検事による「意図的な証拠捏造」が、大坪部長には「ちょっとしたミス」として伝えられ、それゆえ上には情報として上げられなかった、というストーリーが完成されます(うまくいけば、大坪部長も被害者づらできる)。
そして、そこに正義の告発をした美人検事が来れば完璧でしょう。
あとは、「記者クラブメディア=機密費メディア」がストーリー通りの情報を垂れ流してくれれば、上記ストーリーは完成します。
もしストーリー通りであれば…
有罪は前田検事のみ(もちろん、密室での取調べで、脅しすかしてストーリー通りの供述調書を取る)。
大坪部長、副部長あたりは起訴猶予でお茶を濁す(もちろん、その後の生活はバッチリ検察が面倒見ますから、大坪部長、副部長はストーリー通りの供述をする)。
こうして上級検察庁には波及せず、メデタシメデタシ(?)。
ところで三井環氏によれば、(郵便不正事件のような)高級官僚や(西松事件や陸山会事件のような)政治家に関わる案件は、必ず検事総長(当時は樋渡検事総長)の決済を受けるわけで、当然そのような案件で証拠捏造があれば、最高検察庁が知らないわけがないのであります。
つまり、証拠捏造を知っていた最高検察庁が捜査に当たる時点で、デキレースであることは自明なのです。
裏金問題を隠蔽し続ける「組織的犯罪集団」検察の面目躍如でありましょう。
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