fc2ブログ

2010-06

鳩山政権についての超個人的雑感

えー、本日は個人的想いを存分にぶちまけたい。
えっ?いつもですって?
まぁ、個人的ブログなんで、それはそうなんですが・・・
これでも、いちお、エントリーを読んだ人に何らかの知的イマジネーションを喚起する「つもり」で書いているわけです(その狙いが達成できているか、甚だ心許ないですが・・・)。
本エントリーはその狙いすらないということです。


さて、昨年の総選挙では鳩山由紀夫氏を党首とした民主党が熱狂的な支持を受けて圧勝し、その民主党を中心とする三党連立政権が誕生しました。
もちろん、その勝利は、西松事件という東京地検特捜部のほとんどでっち上げとも言える実にレベルの低い捜査(および、特捜部のリークに踊った記者クラブメディアの共謀)によって代表を追われた小沢氏の選挙戦略あってこそだろう。
それでも、鳩山政権の誕生に、少なからぬ人が期待をしたのも事実だろう(民主党がマニフェストに掲げた政策は、自民党では決して出てこない政策に溢れていた)。
なにより、長年続いた自民党の長期政権(およびそれを可能にした実質官僚支配)が失わせた社会の活力(失われた20年とも言われる)を、鳩山政権は取り戻してくれるのではないか。
多くの人はそう期待したのではないか(それが単なる思い込みだったとしても)。
僕自身は、民主党のマニフェストが実現されれば、日本社会は活力を取り戻せると確信していたし、鳩山政権はそれなし得ると思っていた。


もちろん、鳩山政権の社会変革の方向は、多くの(特に官僚・メディアの)既得権を壊していくわけで、(実際にここ8ヶ月で私たちが目にしたように)激越な抵抗が予想されたはずであった。
「政治とカネ」「普天間問題」では、凄まじいまでの小沢氏、鳩山氏たたきが連日繰り返された(これでは支持率が下がらないほうがおかしいだろう)。
鳩山首相の記者会見のオープン化の公約を反故にした平野氏も、誤算だったかもしれない(そこは指名した鳩山氏の自業自得でもある)。
僕程度の人間が予期できたのであるから、小沢氏や鳩山氏は当然予期していただろう。


しかし、どれほどバッシングが激しくても、ほんの8ヵ月後ならば参院選も乗り切れるのではないか、そう読んでいたのではないか(小沢氏も鳩山氏も)。
残念ながら、日本人の堪え性のなさ(?)は、ほんの8ヶ月前に自ら選んだ政権を見捨てることになってしまった・・・
そこに、おそらくは誤算があったのだろう。


4年あればマニフェストに掲げた政策を殆ど実行でき、そうすれば、(メディアのバッシングによって)一旦はどれほど支持率が下がろうと、再び政権の支持率は上がると踏んでいたのではないか。
あるいは、仮に支持率として上がってこなくても、(官僚支配ではない)本当の民主的社会を実現できると考えていたのではないか(僕自身、日本はより民主的になったと思う)。
残念ながら、その4年が経つ前に、(参院選敗北を突きつけられ)総理を辞職せざるを得なくなったのだが・・・


鳩山首相は、すくなくとも僕が見てきたどの首相とも違って見えた(近いのは小渕首相だろうか?)。
僕は政治家を積極的には支持しようと思わないが、少なくとも鳩山氏には「支持しない理由」は見当たらなかった(どのような鳩山批判も、僕にはピントはずれに思えた)。
一言で言えば、民主的社会のリーダーに相応しい人物に思えた。
逆に言えば、民主的ではない社会のリーダーとしては相応しくない。
それゆえ、非民主的社会の日本では受け入れられなかったと・・・


う~ん・・・
ここには深刻な問題が横たわっているようだ・・・
(いまだ民主的でない)社会の民主化には、民主的社会に相応しいリーダーを必要とする。
しかし、非民主的社会では、民主的リーダーは決して歓迎されない(歓迎されるとすれば、非民主的リーダーだけであろう、例えば小泉氏のように・・・)。
非民主的リーダーは、社会の民主化には決して寄与しない・・・
ゆえに、社会はいつまで経っても民主化しない・・・


残る手段は、選挙のない最長3年間に、強引に民主主義を注入できる民主的リーダーを選ぶくらいか・・・
鳩山氏が辞めてしまった以上、現時点で残るは小沢氏くらいだろうか?原口氏はどうだろう?
菅首相は残念ながら、官僚に取り込まれてしまったように見えるのだが・・・
スポンサーサイト



«  | HOME |  »

プロフィール

quine10

Author:quine10
FC2ブログへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

フリーエリア

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード