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2009-05

世襲と政治の劣化について

えーっと、鍵コメでコメントくださるかた、いつもありがとうございます。
励みになります。
以上、私信でした。


では本題へ。
すでに目にしたかたも多いかもしれませんが…
小泉進次郎VSよこくめ勝仁 対面 in 横須賀


小泉純一郎氏の次男で、小泉氏が自分の後継に指名した小泉進次郎氏の映像です。
まぁ、政治という職業を一体なんだと思っているの?的な禅譲でございますが…
政治家の世襲(及びそれがもたらす政治)のひどさについては、上杉隆氏の『世襲議員のからくり』を参照いただくとして。

本エントリーでは、小泉進次郎の態度については言及しません(Youtubeのコメントを見て貰いましょう)。
まぁ、選挙区の住民には一人でも多くこの動画を見てもらいたいもんだが。

それはさておき。
政治家の世襲の問題は、安倍氏、麻生氏を始めとした、勘違いしたバ○殿を多数生み出すことであり(決してバラエティーの世界ではない)、それは(一部の例外を除く)国民の生活の質の低下(劣化)に直結する。
小泉氏以降の四代続いた世襲バ○殿首相(そのうち二人は無責任な政権放り出し)はそのことをものの見事に証明してしまった。
そして上記の動画を見る限り、進次郎氏にもバ○殿の資質は十分にあるように思われる。

歴史は長い期間をかけて、バ○殿世襲が政治の劣化、ひいては国民生活の劣化を引き起こすことを、証明し続けたと言ってよい。そして、小泉氏以降8年間にわたって世襲バ○殿政治を敢行し、国民生活を破壊し続けた自公政権は、歴史から学ぶことのないボンクラ集団と言えよう(世襲は自民だが、公明党は連立という形で世襲政権をサポートし続けたわけで、共犯と言えよう)。

ただし、自公だけを悪しざまに言うのもフェアではないかもしれない。
というのも、上記の上杉氏の著書に拠れば、野党も含めた非世襲の大物議員達も、既に着々と世襲の布石を打っているらしいからだ(ここではその名前は上げませんので、興味のある方は上杉氏の著書をどうぞ)。
これは、現在の選挙制度(世襲制限一切なしの制度)が続くこと、(仮に政権交代が起こるとして)政権交代後の政権(民主党中心政権?)が長期にわたって続くことを前提として断言するが、30-40年後には世襲殿様政治の悪弊が間違いなく噴出する。


要するに、これは議員個人の資質とか倫理とかいった問題ではないのだ(構造的・制度的な問題であり、さらには人類共通の問題でもある)。
政治家も人の子である以上、自分が心血を注いで築き上げた地盤・カバンは手放したくないし、自分の子供はかわいいわけで、できればその財産は子供に譲りたい。
また、後援会は後援会で、利権を手放したくないからなんとしても後継者を立てたい(で、後援会内部の紛争を起こさないためには世襲が一番である)。

こうして、各人の思惑が重なり合い、世襲政治家が生み出される(利権構造とは、各人の思惑が一致するような構造とも言える)。
もちろん、上記のことは、自分の子供には世襲をさせないという政治家の存在を否定するものではない(あくまでも、人間の自然感情から言えば、世襲は実に自然な現象ということだ)。


したがって、世襲が政治の劣化(ひいては国民生活の劣化)を引き起こすものだとするなら(この8年間を振り返るなら誰も否定できないと思われる)、世襲を法的に制限する以外にはないだろう(議員個人の倫理や資質に訴えても無駄である)。
少なくとも世襲候補者にとって有利なことのうち、法的に制限できることについては制限しなければならない(法の下の平等を重視するならば)。

具体的には、地盤(後援会)の引継ぎと政治資金(資金管理団体)の引継ぎだろう。
特に後者は非課税で後継者に引き継ぐことができるため、世襲政治家が資金面で圧倒的な優位に立つ(後援会組織まで考えれば、よほどの資産家でなければ対等に立つことはできないだろう)。
これを法的に制限するとしたら、親や親族の選挙区からは立候補できなくする(地盤を引継げなくする)ことと、政治資金の引継ぎを禁じる(国庫に納付?)ことかな?
自民党議員たちは上記のことを無視して、自民党公認を与えないことが世襲制限などと、ノー天気な戯言を抜かしているようですが…



しかし、では野党に世襲制限ができるか?、と言えば実際にはそう簡単ではないと思う。
というのも、先に述べたように、野党議員の中にもすでに世襲の布石を打っている人たちがいるという事実のみならず、議員で得た財産(後援会や政治資金)をできればかわいい子供に引き継がせたい、というのは与野党を問わず人の子としての政治家の自然感情だからだ(それゆえ資質や倫理に任せるのではなく、法的に制限を加えなければならない)。
そして法を作るのは、まさに子供への世襲を望む議員自身なのだ。
野党議員に果たしてそれができるか?(少なくとも自公にそれができないことはこの8年間で明らかである)
国民は監視を怠ってはならないと思う。


本エントリーでは、主に「世襲による政治の劣化→国民生活の劣化」という観点から政治家の世襲を批判してきたが、公正さ(法の下の平等)という観点からも、特定の人間を圧倒的な有利に立たせる政治家の世襲は批判されなければならない(むしろ近代社会の理念からはこちらの方が重視されるべきかもしれない)。


自民党に世襲制限ができないワケでも世襲について述べていますのでよかったらご参考に。

笑わせる自民党の”世襲制限”狐と狸とカラスどもに怒りをより)
アッソーらがコイズミのガキへの世襲を批判していたのは体のいい国民騙しだった訳で。無所属で出馬してチャラになるだけの虚しさ憂き世の日々に埋もれて、たまには温泉へより)
あたりの記事が僕のエントリーなぞよりよっぽど参考になると思われます。


蛇足ながら…
上杉氏は以前週刊文春(だったと思う)で、安倍氏の地元(山口県)で行われた「安倍後援会総会」の模様(母洋子が挨拶すると会場が割れんばかりの拍手が巻き起こった様子)を書いて、安倍氏から事実無根との抗議と謝罪要求を受けていたが、上記著書でもその様子をほぼ訂正なく書いている(80-81ページ)。
もちろん、自ら取材した記事の内容に自信を持っているからだろうが、政治家の圧力に屈する(権力に迎合する)自称ジャーナリストが巷に溢れる中、権力者の言論への介入に屈することのない氏の姿勢には敬意を表したいと思う。
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