fc2ブログ

2009-02

行為と意図 あるいは心の在りか(2)

体調が今一かなぁ。
あ、別にドラクエ9の発売が延期されてショックを受けたとか、それはないですから。
いや、確かに予約はしてましたけど。
でも、DS本体はまだ買ってませんし。
いずれにしても、病は気からってことで(?)。

それはさておき。

虫達が夏の夜の街灯に集まる
魚達が川面を飛び跳ねる
動物達が(例えばサーカスで)芸をする

恐らく私達は、それらを「行動」とは見做すが、「行為」とは見做さない。
御伽話や絵本ではそれらを行為と見做すかもしれないが。

あるいは赤ん坊がお腹を空かせて泣く

これを、母親は「行為」と見做すかもしれないが、無関係な周りの大人たちは「行為」とは見做さないだろう。

私達が上記の「行動」を「行為」と見做さないのは、それらが(主体的な「意図」の帰属先である)「心」を有すると見做していないからだ。
こうして、「行為」と「意図」と「心」の関係を、取り敢えず次のように図式化して描くことが可能だろう。
即ち、「心」を有する主体が、その「心」の働き(の一つ)である「意図」を発動し、その「意図」によって特定の振る舞いが生じる(こうして「意図」によって生じる振る舞いを「行為」と呼ぶ)。
ジョーシキ的にはそれほど違和感はないと思われるがいかがだろうか?

私達は、行為の理由を問われれば、「これこれこういう意図で行った」と釈明するだろうし、他者の行為を「これこれこのような意図で行ったに違いない」と解釈するだろう。
その釈明、解釈の是非はともかく、ここでは上記の図式に関して次の点だけ確認しておきたい。
つまり、上記の図式のように解釈することにより、「『行為』は特定の『意図』から発するものだ」、という確信が得られ、「また『意図』は『心』から発するものだ」、という確信が得られることである。
ここには、構築主義的な問題があります。
簡単に言うと、「確信が解釈をもたらすのみならず、確信は解釈の積み重ねによってもたらされる」という風に、確信と解釈が相互規定的であるということです。
これはちょうど、「お金に価値がある」という確信が「お金の使用(通用)」をもたらすだけではなく、「お金が実際に通用する(している)」という事実がまた「お金に価値がある」という確信をもたらす事態に似ている(いずれにおいても後者の点が見過ごされがちである、というところも似ている)。
それはさておき。

「心」をまだ定義していなかったが、ジョーシキ的には次のように定義可能だろう。
心とは、感情、意図、理性、知性、道徳などの比較的高度の(複雑な社会を形成する程度の)認知過程を統一する「何か」である
たいていの場合、「心」は物質的な事象とは相対的に別物と考えられている(神経生理学的な物質的過程から生じているというコンセンサスは概ねできていると思われるが)。
ただし、「心」は物質的な現象に対して、何らかの過程(「行為」)を経て影響を与え得ると考えられている。
そして、「心」は人間もしくは、極例外的に高度な知能を有する動物のみが備えている、と考えられている。
そして、「心」こそが人間を人間たらしめる素晴らしいものであり、世の中に犯罪などの悪いことがあるのは、本来の素晴らしい「心」が歪んでいるからだ。
全ての人の「心」が良くなれば、世の中は良くなるに違いない。

最後の方はやや誘導的ですが。
もちろん、全ての人がこのような「心」の捉え方をしている、と言いたいわけではない。
上記の全てが当てはまる「心」概念を有している人もいるかもしれない。
「一部あってるけど他は当てはまらないなぁ」、という「心」概念を有している人もいるかもしれない。
「いや、『心』っつーのは全然そんなもんじゃないよ」、と上記の「心」を全否定する人もいるかもしれない(そういう人は僕のエントリーを読む必要はあまりないように思われます)。

いずれにしても、上記のような「心」概念をあくまでもジョーシキ的と見做して、以下の論考を進めてみたい。

その前に、次のような紙芝居を考えてみたい。
登場人物はAちゃん、Bくん、プーさん(ぬいぐるみ)である。
シーン1:Aちゃんはとっても大事にしているプーさんを机の引き出しに入れて部屋を出て行きました。
シーン2:Bくんは、いじわるをしてこっそりプーさんを引き出しから出して押入れに入れてしまいました。
シーン3:Aちゃんが部屋に戻ってきました。
さて問題です。Aちゃんはプーさんを取り出すために部屋のどこを探すでしょうか?

どうやら、この紙芝居の問題に対する答えは、ある年齢を境にある程度はっきり分かれるらしい。
4歳以上では概ね「引き出し」と答えるのに対し(読者の皆さんはそうですよね?)、4歳未満では「押入れ」と答えるらしいのだ。
さて、この実験をどのように解釈するか。
次のエントリーではそこから始めたい。

ちなみに、この問題は発達心理学では比較的有名な実験ですので、多分ググるとすぐに見つかります。
スポンサーサイト



«  | HOME |  »

プロフィール

quine10

Author:quine10
FC2ブログへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

フリーエリア

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード