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2023-05

トンデモ論理と疑似科学について

疑似科学批判シリーズとは一応別個です。

さて、いきなり本題へ。

例えば、地面に落ちた卵が割れたかどうかを知りたいとしよう。
てっとり早く確認するには、地面に落ちた卵を見ればいい。
カラが砕けて、中身が飛び出していれば、割れたと判断する。
中身が飛び出していなくても、カラにひびが入れば、割れたと判断する。
当り前の話である。
卵がダチョウの卵か、ウズラの卵か、ニワトリの卵かは、割れたかどうかを確認する上では関係ない。
地面の素材が何であるかも一切関係ない(卵が割れやすいかどうかには関係するが、落ちた卵が割れているかどうかを確認する上では全く関係がない)。

例えば、投げたコインの上が表か裏かを知りたいとしよう。
手っ取り早く確認するには、コインを見ればよい。
当たり前の話である。
コインが金でできているか、銀でできているかはどちらが上になっているかには関係がない。
地面の素材も一切関係がない。

例えば、ある人間が万引きをしたかどうかを知りたいとしよう。
その人物のポケット、カバン、靴下etc…にレジを通していない商品が入っていないかどうかを確認すればよい(取り敢えず、そこで生じるトラブル云々は抜きに考える)。
当たり前の話である。
その人の性癖(どんなAVを買ったか借りたか、どんなエロ本を読んでいるか、風俗に行っているかどうか)は、その人物が実際に万引きしたかどうかを確認する上では関係がない。

何を当たり前の事ばかり言っているんだと思われるかもしれませんが、もう少しだけお付き合いください。

さて、次は応用問題です。

ある人物が痴漢をしたかどうかを知りたいとしよう。
その人物の性癖(どんなAVを買ったか借りたか、どんなエロ本を読んでいるか、風俗に行っているかどうか)は、その人物が実際に痴漢をしたかどうかを確認する上では関係があるでしょうかないでしょうか?

上の三つの例題を考えた人で、まさか「関係ある」と答える方はいらっしゃらないでしょうが…
しかし、昨日僕が覗いたブログには、「関係ある」と言わんばかりのエントリーが挙げられていた。
この論理がトンデモであることは、皆さんにはお分かりのことと思われます。
しかし、上記のトンデモ論理は疑似科学ではございません。

さて、「水からの伝言」という疑似科学への言及と、痴漢をしたかどうかをその人物がどのような性癖をもっているかどうかに結び付けるトンデモ論理と、どちらが害があるでしょうか?そう考えたときに、僕にはことさら「疑似科学への言及」批判を是とすることができない(僕には、疑似科学への言及に比べて上記のトンデモ論理がマシという視点には決して立てない)。

疑似科学への言及が決して褒められるものではないことは僕も認めます。
しかし、上記のようなトンデモ論理を駆使して、特定の人物を陥れる言説は、僕はその辺の疑似科学なんぞよりよっぽどタチが悪いと考えます。

僕が何について話をしているかは、わかる人も多いと思います。
どこのブログのことかはわからないでしょう。
知りたい人はこっそりメールください。
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